2014年01月19日

Daddy-Long-Legs


皆さんよくご存じの「あしながおじさん」です。最初の約300wordsは、主人公の18才の孤児の少女 Jerusha Abbotto が後援者の一人の善意で大学に行くことになった経緯を主人公が語ります。そのあとは、全編、サポートの条件として毎月その後援者に書く手紙が4年分綴られます。文才を認められて大学にいくことになったこと、作家を目指すことがサポートの条件であり本人もその気になっていることなどから、後になるほどだんだん難しい表現が出てくる気がしました。といっても、ペーパーバックとしては読みやすい部類だと思います。また、主人公が手紙に描いた絵ということで著者がイラストを描いていますので、これも楽しみたいところです。電子本や Project Gutenberg にあるコンテンツにはこのイラストは含まれていないようですので、この作品は紙の本で読むことをお勧めします。

この作品は約7年前に1度読んでいるのですが、続編の Dear Enemy を読みたくて再度読みました。7年前よりは、よく理解できたのではないかと思います。特に終わりの方はどんどん読めました。
この作品は 1912 年に出版され、著者 Jean Webster の代表作となっています。Jean Webster は大学に在学時から雑誌に記事を書いていたそうですが、母親が Mark Twain の姪であり父親も Mark Twain のビジネス パートナーだったなど著作家になるのに適した環境があったのかもしれません。また、ひいおばあさんが禁酒運動に参加し、おばあさんは人種的平等や婦人参政権の運動に参加したなど自由で活動的な環境に育ったためか、大学の時に貧しい子供の施設を訪問したり貧しい人たちの救済活動に参加し、卒業後も関わり続けたそうです。孤児院のことを書いたのも、そういった経験を踏まえてでしょうか。

よければ7年前に読んだ時に英語で書いた書評も読んでください。「英語で書いた書評」

では、Happy Reading!

(YL6.5, 36,327words, SSS書評)
タグ:YL 6
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2013年12月01日

The Railway Children



長女の Roberta(Bobbie)、長男の Peter、次女の Phyllis はお父さんとお母さんと平和に暮らしていました。そして Peter が誕生日に機関車のおもちゃを貰った後のある晩に知らない男達が訪ねて来てお父さんを連れて行ってしまいました。収入のなくなった一家は家具を売って田舎に引っ越してひっそりと小さな家に暮らすことにしました。その家は煙突が3本あり近くに線路が走っていました。子供たちは線路のそばから乗客に手を振ったり駅を訪れたりしながら町の人たちと親しくなっていきます。その中で小さな事件が起こって、子供たちは勇気を出して立ち向かい、お母さんや周りの大人たちは子供たちを優しく見守ります。そして事件が絡み合って、ある結末が訪れます。

この物語は最初に事件が起こり小さなエピソードがいくつも語られ登場人物が増えながら絡み合って最後に結末が訪れるという、推理小説のような作りになっています。しかし、僕は途中のエピソードに飽きてしまって、途中で他の本を読んだりドラマを見てしまって読み終わるまでに時間がかかりました。その上、最後のクライマックスのところでもわかって結末をつい先に読んでしまったりして本当だったら涙するところで泣くに泣けなかったです。OBW か PGR で retold を読んだ時の方が感動しました。また、同じぐらいのボリュームの Little Princess の方が飽きずに読めた気がします。
とはいえ、The Railway Children は名作で BBC でラジオとテレビでドラマ化され、映画化もされています。著者の Edith Nesbit は1905年に The Railway Children を書いたのですが他にも数多く子供向けの小説を書いているそうです。Five Children and It (1902)も有名らしく、1991年にテレビで放映され2004年に映画化されているようです。この小説は、日本では NHK で1985年に「おねがいサミアどん」というタイトルで放映されています(78エピソード)。この小説を読んでみて、Edith Nesbit の小説が僕の好みなのか判断してみたいと思います。そうそう、話はそれますが本の中で日本のものに触れている箇所が2か所あって著者は少し日本に造詣があったのかなと思いました。

YL6.3, 60384 words にほんブログ村 本ブログ 洋書へ(にほんブログ村)

retold 版はOBW(YL3.2, 10000 words) と PGR (YL2.4, 4890 words) があります。


DVD も比較的安く手に入るようです(ただし、輸入版はリージョンにご注意を)。

posted by モーリン at 04:59| Comment(2) | TrackBack(0) | ┣児童書 YL6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月30日

Mutilda


Matilda の両親は子供に無関心で、Matilda の希な才能にも関心を示しません。本が欲しいと言う Matilda になんでテレビじゃだめなんだと言う始末です。でも、近所の図書館の Phelps さんや、学校の Honey 先生など親切な人との出会いのおかげで Matilda はその能力を伸ばしていきます。そして、別の能力も・・・。

「Matilda」は Roald Dahl の代表作の 1 つで映画化もされています。物語は、いつものようにまともな子供と、それを取り囲む horrible な大人と思いやりのある大人の間で展開されます。そして、主人公といい大人が協力して悪い大人を懲らしめるという勧善懲悪の物語です。Darl の子供向けの作品にはこのような展開のものが多いですね。
ところで、私はこの本を読んだと思っていたのですが、読んだのはどうも PGR か OBW の Retold 版だったのではないかと読んでいるうちに気づきました。話の筋は大体合っているのですが詳細な部分で抜けている部分があります。いくら飛ばし読みをしたといっても、もう少し記憶に残っていると思いました。

それでも、読んでいてこんなところはその頃には気づかなかったろうなというところがいくつもありました。(以下ネタバレになるので、まだ読んでない方はご注意を)
たとえば、著者が Miss Trunchbull の顔の描写をするときに以下のように書いています。
Her face, I’m afraid, was neither a thing of beaty nor a joy for ever.
果たしてその時はこの "I'm afraid" の意味がわかっていたのか。
また、Miss Honey が Miss Trunchbull について思うことばで、以下のようになっています。
She's completely off her rocker.
これは、"be off one's rocker" がイディオムになっているので知らないと意味が取れません。もちろん、意味がわからなくてもあまり支障はありませんが、意味がわかればより楽しめます。また、Matilda がコップを倒したのが自分であることを Miss Honey に告白した時に、Miss Honey が Matilda に尋ねる場面で以下のような文があります。
”Could you do it again?" she asked, not unkindly.
 最後がなぜ "kindly" ではなく"not unkindly" なのか。

このように気付くようになったのは少しは読む力がついているということなのでしょうか。
立ち読みもできますし、Kindle 版もあります。Kindle 版のほうが安いですね。
(YL 6.5, 39,785 words) SSS書評


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posted by モーリン at 06:43| Comment(1) | TrackBack(0) | ┣児童書 YL6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月09日

THE WOLF'S CURSE


6年生の Franky は、学校ではいつもいじめっ子のターゲットになっています。家では義父の Paul に疎まれ、Paul の連れ子の Scott と差別され、家族旅行でも留守番をさせられます。でも、Franky には大の仲良しの Nicole がいます。学校から帰るときも一緒だし、帰ってからも二人で一緒に隠れ家で過ごします。春休みを前にしたある日、大好きなおじいさんからお母さんに手紙が来て、おじいさんが移住したアイルランドに春休みに家族で行くことになります。アイルランドへ行く飛行機では Paul や Scott のせいで散々な目にあう Franky ですが、おじいさんの家で不思議なことが起こります。その事件をきっかけに Franky の周辺は大きく変わって行くのです。

語数が多いため YL 6 にしましたが、難しい単語はほとんど使われておらず、構文も単純なため読みやすいです。それに、現在形で書かれています。また、ストーリーも次々に予想外の展開になり、読み始めるとなかなか途中で中断できませんでした。Franky の内面的な成長や、おじいさんの Franky への思いやり、そして異性の親友 Nicole との友情もうまく表現されていて、久しぶりにいい作品を読んだ感じです。この作者の作品は初めてですが、ほかの作品も読んでみたいです。また、話の半分ほどがアイルランドが舞台なのですが、2004〜2005 年にかけて11 ヶ月アイルランドに滞在したことがあるため懐かしい感じもありました。
Kindle 版しかないようですが、ぜひ読んでみてください。

(YL 6, 90,000 words)
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タグ:YL 6 Kindle 版
posted by モーリン at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ┣児童書 YL6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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